成城補聴器フィッティングルームです。
当店ご来店のお客様から「お、スピーカー新しくなったね!」とお声がけ頂けるので、当ブログでも”客観的な指標③「音場測定」”としてご紹介申し上げます。
写真は、成城補聴器で最近新調しました音場測定用のスピーカーです。
FOSTEXブランドは、日本が誇る音響機器メーカー フォスター電機株式会社(東京都昭島市)が製造する製品に冠されます。多くの耳鼻咽喉科 音場検査システムでリオン社等が納入をしてきた実績があります。
成城補聴器のスピーカーこだわり1
一般的なスピーカーは音楽を聴く用途に用いるため、高い周波数を担当するツイーターと、低い周波数を担当するウーファーの2個以上に分かれて音を鳴らします(2-wayスピーカーなど)。その方が分業できるので、広い周波数帯域をカバーできます。
しかしながら音響的な測定や検査用途とするスピーカーの場合は、少し注意が必要です。
スピーカーを複数個用いる2ウェイ以上のスピーカーの場合、音の発生源が二つ以上に分かれてしまうため、定位感が失われ易いです。
更にクロスオーバー周波数近辺での音圧的なピークやディップも生じやすいため、音響的測定に適さない場合があります。
結果、成城補聴器では耳鼻咽喉科での検査に用いるスピーカー同様に、スピーカーはシングルコーンでフルレンジ(周波数)をカバーできるタイプ(1-way)を選択しました。測定に必要な周波数帯域は十分にカバーでき、フルレンジの特徴で有るフラットな周波数特性と点音源の定位感が決め手です。
FOSTEXのFFシリーズ最大サイズ、20センチ型フルレンジなので、低い周波数もメリハリが効いて、補聴器の音場測定に向いたシステムになりました。
成城補聴器のスピーカーこだわり2
成城補聴器では、リオン株式会社の普通騒音計 NL-42に、1/3オクターブバンドソフトウェアを追加した特別仕様です。オージオメータから音場スピーカーを経由して正確な音圧で測定できているのか、日常的に確認をしています。正しく調整された補聴器であることを客観的に把握するために、必要な業務です。
補聴器を装用(使用)した状態で「どれくらい良く聴こえているか」を、成城補聴器では必ず測定致します。ご本人様の主観と、測定から得られる客観的データを組み合わせて、最適な調整状態に仕上げていく重要な過程です。
→客観的な指標③として、入手されることをお勧め致します。
認定補聴器専門店であれば必ず測定環境が整っています。ご自身の店舗を確認の上「音場測定してください」とお申し出ください。
まれに認定店舗ではない店舗が「補聴器専門店」と掲げています。そういった店舗は、テクノエイド協会の認定補聴器専門店ではない可能性があります。逆にメガネを扱う兼業店であっても、認定補聴器技能者を有する認定補聴器専門店である場合もあります。
成城補聴器の音場測定1:音場域値
補聴器装用状態での最小可聴域値(どれだけ小さな音で聴こえた!と自覚できるか)を測定します。250Hz,500Hz,1,000Hz,2,000Hz,4,000Hzの5周波数で測定。個人差はありますが、25dBから35dBで聴こえるように補聴器を調整します。
密閉型補聴器か、開放型補聴器か。外耳道内の残存容積がどれくらいか。影響はいろいろありますが、概ね客観的な指標②で把握しました「周波数特性」に準する数値分、ファンクショナルゲインで向上すると考えられます。
成城補聴器の音場測定2:快適レベル
補聴器装用状態での快適レベル(大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い音量で聴こえるレベル)を測定します。500Hz,1,000Hz,2,000Hzの3周波数で測定。個人差はありますが、50dBから55dBで装用者が快適に聴こえると感じて頂ける様に調整します。
成城補聴器の音場測定3:ことばのききとり
補聴器装用状態での言葉のききとり(「あ」とか「き」とかの単音節×20語。1語5%。100%が満点)を測定します。「音は聴こえるけれど言葉が判別できない」という訴えを客観的なデータで把握します。補聴器なし(気導受話器:ヘッドフォン)の最高レベルが、補聴器装用状態で実現出来ているかを確認します。
正確な測定環境で適切な調整をできるよう、常日頃から測定技術の向上に努めています。客観的なデータに基づいた調整を一度お試しになりませんか?
他店舗ご購入の補聴器でも喜んで承ります!もっと聴こえたい方のセカンドオピニオンで多数のお客様に喜んで頂けております。成城補聴器フィッティングを是非どうぞ!